テーマ【4】:成長スピードの意識(第8回)
[株式会社ソローサービス:代表取締役 鈴木 拓 様]
「せいちょう」には、「成長」と「生長」という漢字があります。
「成長」は主に動物に使われ主として成体の変化を表すもので、「生長」は植物など大きさの変化を表しますが、最近ではいずれも成長と表されることが多いようです。
企業においても、成長と生長、二つの面があります。
前者は会社としての内部組織の構築や人材の育成による成長、後は売上アップや人員
の増大などです。
今回のテーマである「成長のスピード」を考えるとき、目に見える売上の増大や人員
の拡大がもっともわかりやすい指標ですが、実際には社内体制の成長が重要です。
内部の成長があってこそ、企業の生長がもたらされるのではないでしょうか。
成長が伴わない生長は、主として市場の要因によるもので、市場が縮小すれば企業は
危機に瀕します。
すなわち、脳や精神が大人になれず表面だけ大人になっても、社会的な成功を得るこ
とが難しいのと同じです。
そのことを踏まえ、成長スピードを早めるポイントとは、外からは見えづらい内部の
成長が不可欠であろうと思います。
例えばそれは社内のインフラ整備であったり、人事制度の構築であったりします。
零細企業が成長したいと願いながらも零細企業であり続けてしまう原因は、この成長
の不足があるのではないかと思っています。
翻って自分の会社を見ると、まだまだ成長が足りません。
社内の体制も去ることながら、もっとも足りないのは私の経営者としての能力です。
私個人として徐々に前に進んでいるものの、亀のような鈍足です。
要領が悪く、ついつい遠回りしてしまいます。
しかし、焦って結果を求めても成長を伴わない生長となってしまいますので、まずは
「生長のための成長」を見失わないように事業を育てて行きたいと思います。
>次回予定
[アール・イープロデュース株式会社:代表取締役 南本 静志 様] |